第三章 【貴宝石つぼシール】の開発
2001年のある日、治療家の先生から、「鍼灸の代用になるツボを刺激する道具が貴宝石を使って開発できないか」というご依頼を頂きました。この先生は【貴宝石】のパワーを瞬時に理解されたのでしょう。
【貴宝石】の成分の80%以上は水晶と同じ二酸化ケイ素(シリカ)です。中国伝統医学の生薬辞典でも水晶には「体を温める作用」があることが分かっています。現代の物理学的な理解では、遠赤外線の作用となります。
【貴宝石つぼシール】は貼るだけで、鍼灸など伝統医学で使う「ツボ」を刺激します。開発に当たっては効果を実感できることと、皮膚に貼っても安全であることを重視しました。
まず、当時世の中にあったシールタイプのツボ刺激グッズを研究しました。当時はシール部分がライトブラウン色、皮膚に当たる部分に磁石やメッキ加工された金属粒のシールでした。
肌色のテープでは貼っていることが他人に分かってしまうし、メッキ加工では金属アレルギーの方は使えない・・・。そもそも小さな粒を押しつけて傷がついてはいけません。
肌に優しい道具作りということで、【貴宝石つぼシール】には二つの面から安全性に気を配りました。
一つはシール部分に皮膚呼吸を妨げない医療用テープを使用したこと。粘着力や貼った時の目立ちにくさから、3M社製のサージカルテープ以外に選択肢はありませんでした。このテープはエンボス加工と呼ばれる凹凸があり、皮膚に貼っても目立たないのです。だから耳などに貼っても他人に気づかれることはまずありません。
もう一つが皮膚に触れる部分の物質。しかも球体ではなく、平面状で安全性と効果を出す、この部分が【貴宝石つぼシール】の開発で最も苦労した所です。
もちろん、【貴宝石】は金属アレルギーを起こすような物質ではありませんが、ツボ刺激効果をアップさせるために当社が選んだ物質は【純金】でした。
純金は燃やしても溶けるだけで、錆びることはありません。錆びないということは、金属アレルギーがまず起きないということです。
さらに、【貴宝石】と【純金】は異なる物質であるため、電位の違う二つの物質の間には微弱な電流が流れるという現象が生じます。この微弱電流こそが【貴宝石つぼシール】の特徴なのです。【貴宝石つぼシール】はこの構造で米国と中国で特許を取得しました。日本でも実用新案として登録されています。
このように当社は治療家からのご依頼に応えるために、効果と安全性を追求した結果、2001年に【貴宝石つぼシール】を開発致しました。フラットなツボ刺激シールとしては世界で初めての発明であると自負しております。
皮膚を傷つけないためのフラット化に関しては、【貴宝石】を数ミクロン(1mmの数百分の1程度)まで砕くことに実現しています。純金も金泥と呼ばれる食用にされる程純度の高いものを選んでおります。
ご依頼された治療家も【貴宝石つぼシール】をご自身の治療の補助、つまり施術の効果を持続させるために活用されました。
そう、元々【貴宝石つぼシール】は治療家の補助道具、言い換えるならホームケア、またはセルフメディケーション用の道具として開発したものです。ツボという生き物が生まれつき持っている「健康になるためのスイッチ」を貼るだけで入れる事ができる道具・・・それが【貴宝石つぼシール】に託した想いです。
医療機関や治療家など、様々なセラピーを上手に利用しながら、毎日のケアは自分自身も行う、そんな誰でもできるセルフメディケーションの技術と道具を提供したい、そのように考えるようになりました。